多肉植物のsolxsol

『多肉植物』もだいぶ知られてきました。
最近はちょっとしたブームになっており、
雑誌やTVで紹介されるようにもなりました。
エコに、環境問題、癒し、インテリア、、、
現代の人々の暮らしにピッタリな多肉植物。
見た目は可愛らしいのですが
なかなかの働き者で
身の回りでもたくさん活躍しています。
まだまだ知らない面があるかもしれません。

まずは、基礎知識。多肉植物って「なに?」
ひとえに多肉植物と言いますが、
「乾燥した厳しい環境に適応するために体内に水や栄養を蓄えられるよう進化した植物」
の総称であり、厳密に区分されているわけではありません。
水の蓄え方は、葉や茎を肉厚にしたり、根をイモのように太らせたり様々です。

その姿形には他にも健気な進化が見て取れます。
葉の先端を透明にしてわずかな光も取り込もうとしたり、
葉をとげのように変えて乾燥から身を守ったり、
立体的で硬い葉を持ち紫外線や害虫から身を守ったり、
石のような見かけをして動物たちの攻撃を避けたり、、。
種類にして原種だけでも1万種はあると言われ、
変種や交配種を含めれば2万種を超えます。
それらは世界中に生育していますが、
その中でも観賞の対象となるものは、
雨量の少ない砂漠や、乾燥地など不毛の大地に
自生する種類が多いです。
やはり、厳しい環境で耐えるように育ち、
進化してきた姿形だからこその魅力があるんですね。
その故郷は主に南アフリカ、マダガスカル島、ケニア、
タンザニアなど。

日本原産のものもたくさんあるんですよ。
イワレンゲ、ツメレンゲ、コモチレンゲ、各種マンネングサ、タイトゴメなど。
ところが残念ながら
 「 絶滅危惧種(環境省RDB)=絶滅のおそれのある種」
となっているものも多いです。
例によって人間による採取や開発が原因です。
昔から居たものが消えていく、、実に寂しいものですね。

《絶滅危惧種(日本原産のもの)》
 ミセバヤ、イワレンゲ、ツメレンゲ、コモチレンゲ、
 ムニンタイトゴメ、ウンゼンマンネングサなど
※solxsolで取り扱う植物は全て園芸用に繁殖させているものです。

・・・多肉植物と人間の関わり・・・
あえて観賞以外の多肉植物の姿について取り上げてみましょう

・テキーラ!!!
テキーラといえばメキシコを代表するお酒。
竜舌蘭(りゅうぜつらん・アガベ)の1種から作られています。
テキーラとは先住民の言語で「収穫する場所」
という意味だそうで、テキーラになるのはその地下茎です。
テキーラの産業は古く、その伝統を受け継ぐ蒸留所のある
地域が世界遺産に登録されているほどです。


むっちり立派なふともも

こんなに大きい!

竜舌蘭は30~50年に一度、生涯でたった一度だけ
花をつけ、そのあとはなんと枯れてしまうのです。
花茎はなんと1日で10cmも伸び、
2ヶ月ほどかけて自生地では8m、時には16mも
成長するそうです。
その後1ヶ月くらいかけて次々と花を咲かせ、
その後枯れていきます。壮絶な一生ですね。
ただいま、東京の浜離宮恩賜庭園では花茎をぐんぐん
伸ばした竜舌蘭がついに開花(08年7月25日)!
高く聳え立つ(目視ですが少なくとも6mはあります)
竜舌蘭の花茎を見るチャンスです。
写真は2008年7月26日、開花直後の様子です。
暑すぎてダウンの息子。
行かれる方は帽子と水分を携帯して下さいね、

竹みたいな「花茎」


花茎というには立派すぎる太い茎。
まるで竹のようにしっかりしてました。
直径も20cmはあろうかと。
その周辺は「お花畑」と呼ばれる
背の低い草がサワサワと茂る
さわやかな場所で、
突如としてドデカイ株が数株あるのが
不思議な感じです。

・CO2対策・
植物をCO2吸収量や家庭での育てやすさに応じてレベル分けしたCOPを知っていますか? COPとは、Carbon Offset Plantsの略で、「多くCO2を吸収する二酸化炭素削減植物」のことです。 省エネルギーがCO2の「排出低減」につながるなら、こちらはゆっくりではありますが確実に「削減」してくれます。 このCOP、CO2吸収量などに応じて、5段階にレベル分けされています。

「レベル1」一般的な植物、
「レベル2」花木類、
「レベル3」カランコエやエケベリア、チランジアなど、
「レベル4」サボテンやアロエなど、
「レベル5」吸収量の多いランの仲間。
我らが多肉植物は非常に高いレベルで
役立ってくれています。
その秘密はやはり「進化」。
ふつう植物はお昼に気孔を開いて
二酸化炭素を取り入れ、光合成を行います。
多肉植物の故郷の多くは日中は灼熱地獄。
その時間に気孔を開いていては
たちまち枯れてしまいます。
そこで夜に気孔を開き、二酸化炭素を
吸収するようになりました。
日が昇ると同時に気孔を閉じ、
二酸化炭素を糖分に変え、体内に蓄えます。

種類によっては普通の植物のように昼間CO2を吸収するよう切り替えられるものもいて、
実に夜も昼もCO2を消費することが出来るのです。
また、寿命が長く、1年で枯れずに年々大きくなるため、吸収量は増えていくことになります。
余談ですが、ドラゴンフルーツや月下美人は夜、花を咲かせますが、
これも灼熱の日中で花が弱るのを避けるため、また、
暑い日中を避け夜行性となった昆虫に合わせて進化した形と言われています。

・チームマイナス6%・
ちなみに、一人の人間が吐き出すCO2を6%削減するには
先ほどのCOPでいうレベル5の植物が12体必要だそうです。
また、レベル5の植物が1体あれば大型のプラズマテレビを
30分見たときのCO2を6%削減できるそうです。
こう聞くと、そのくらいやんなくっちゃなあなんて
気持ちになってきたりして。
多肉植物はくせになる植物でして、
「いつの間にか相当数育てていたのよねー」
なんて方も多いと思いますが、
そういう方は知らず知らずの間にCO2削減に
一役買っていたことになります。
知らず知らずのうちに、、というのがポイントですよね。
植物を楽しく育てているうちに地球のためになっていた、
太古の昔から人と植物はそうやって
うまく共存してきたんですものね。
solxsolも日々せっせとCO2削減植物のためにつくしますよー!

きれいな空気もプレゼント

・屋上緑化・
多肉植物はビルの屋上の緑化計画にも一役買っています。
多肉植物は茎や葉に水分を蓄えるので、乾燥に強く、
土壌が薄くても育つため屋上への植栽に適しているのです。
屋上緑化でよく用いられる多肉はセダムです。
セダムは岩の隙間のような乾燥した場所でも生育できる
ベンケイソウ科に属する多肉植物です。
乾燥のほか、高低温、塩害、アルカリ性にも強く、
屋上緑化に適しているとされています。
もともと日本の家屋のいたるところで繁殖してきた
セダム=マンネングサ。
日本の風土にはぴったりです。
施工会社も、意外と多くて300社以上はあるそう!
大阪のホテルニューオータニの屋上でもセダムが
活躍しているそうですよ。

・・・おまけ 多肉植物のビックリあれこれ・・・

・少し怖い話ですが、烏羽玉はメキシコの古代人が太陽神に捧げる生贄から
生きた心臓を取り出す際の麻酔薬として使われていたそうです。

 ・地球上で最も黒いといわれている植物:『アエオニウム黒法師』
 ・地球上で最も白いと言われている植物:『ベンケイソウ科ダドレア種』
 ・地球上で最も(?)へんてこな植物:『奇想天外』
     こちらも絶滅危惧種。
     ワシントン条約で輸入を規制されています
     へんてこ1 数千年生きる
     へんてこ2 1科1属1種で仲間がいない
     へんてこ3 1対(2枚)の葉を生涯伸ばし続ける
     へんてこ4 根が長く、10mに達するものも

このようにちょっと見ただけでも、
いろんな意味で生活に潤いを与えてくれている多肉植物に
敬意を払わずにはいられません。ありがと~う。
(私などは生活させてもらってるわけで、なおさらでございます、、、)

↓過去の特集↓
>>「サボテンの花特集」はこちら
>>「サボテンことはじめ」はこちら
>>「workshop - 多肉植物の寄せ植え教室」はこちら
date : 2012. 02. 07
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