多肉植物の増やし方 葉挿し編

Apr. 4,2018 松山 美紗

多肉植物をよくご存知の方は言わずと知れた葉挿し (はざし)。
しかし初めて多肉植物を知った方は、ご存知ない方も多いと思います。
ちょっと手が触れてしまい、ポロッと取れてしまった葉や、挿し木の際に取った葉は、捨てないで置いておいてください。
100%とはいえませんが、一枚の葉から子供が出てくるんですよ!
葉挿しは多肉植物の殖やし方のひとつです。
今回の特集は多肉植物の魅力のひとつ「葉挿し」をご紹介いたします。

葉挿しについてよくある質問は コチラ >>

【手順】
1.まずは葉挿しの準備
2.土の準備
3.土の上に寝かせます
4.寝かせる
5.発根〜完成
6.その後どうなるの?

【準備するもの】
・多肉植物 または取れてしまった多肉植物の葉
・乾いた土
・平たい器(バットやお皿など)

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1. まずは葉挿しの準備

多肉植物の葉を用意します。
すでに取れてしまっている葉は、そのまま利用します。
元気な苗から葉を取る場合は、お水をあげた直後の苗ではなく、すこし乾燥させた状態にしてからにすると、葉が取れ易くなります。
取る時は葉をしっかり持ち、左右に動かして丁寧にとります。

きれいに並べられた多肉の葉たち

【ポイント】
多肉の葉のつけ根から子どもがでてくるので、つけ根がきれいでないと、子供が出てこないこともありますので、ご注意ください。
お水を沢山吸った状態の苗よりも、お水を少し控えて乾燥気味の苗からの方が、葉がきれいに取れますので、お試しください。

葉の根もとが潰れてしまっている葉

2. 土の準備

乾いた土をバットの上に平らにひろげます。

土をならします。

3. 土の上に寝かせます

1.で用意した多肉の葉を1枚ずつ並べます。
葉の向きはうつぶせの状態ではなく、仰向けの状態で置いてください。
『葉挿し』というだけに、挿すの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、乾いた土の上に、置いておくだけで根が出てきますよ!
葉の根もとの部分を土に挿してしまうと、せっかく根が出てきたのに、子供が土の上に出てこれない事がありますので、ご注意ください。

4. 寝かせる

葉挿しをしてみると分かるのですが、1枚の葉から、「根が出た後に葉が出てくるもの」「葉が出た後に根が出てくるもの」「根(または葉)しかでないもの」があります。
多肉植物も人間と同じく生まれ持った個性がありますので、温かい目で見守って頂ければと思います。
ひとまずこれで根や子供が出てくるのを待ちます。
その際お水はあげません。
葉先から水が入り腐ってしまう事もありますので、ちょっぴり我慢です。

子供がでるまでは光があまりなくて大丈夫です。
逆にあまり強い光の下ですと、葉の水分の蒸発が早く子供を出す体力までも奪う可能性がありますので、柔らかい光、または室内などでも大丈夫です。
子供が出てからは、光がないと大人と同じで間延びをしてしまいますので、必ず日当たりのよい場所で育てます。
子供は小さいので蓄えておける水の量が少ないです。
この時期は通常よりも少し多めに水をあげて下さい。

5. 発根〜完成

数日して、葉から根が出てきたらお水をあげはじめます。

このとき根が外に出ているものは、ピンセットやお箸などで土に浅いくぼみを作り、軽く土を根にかけて根の部分を埋めてあげます。
またその後どんどん子供が大きくなってきたら、お好みの器に植え替えてお楽しみいただけます!

【ポイント】
子供が出てきた葉は、栄養を子供にあげておえると徐々に枯れてきて完全にカサカサに枯れます。
それまでは葉のついた状態のままで置いといてください。
カサカサになった葉は、取り除いてください。

時期としては、生長期である春、秋がよいと思います。
冬、夏でも出てくることはありますが、発根するのに時間がかかったり腐ってしまう事があります。
お持ちの多肉植物で葉挿しをして、多肉植物の魅力を体感してみてください。

葉挿しに向いている季節は? >>


葉挿しで子供が出やすい種類

葉挿しで子供が出やすい種類

左から
・初恋
・ブロンズ姫
・虹の玉
・秋麗
・白牡丹

葉挿しで子供がでるのに時間がかかる種類

葉挿しで子供がでるのに時間がかかる種類

左から
・月兎耳
・オーロラ
・ロンギフォリウム
・桃美人

葉挿しではなく、挿し木という殖やし方が向いている種類

左から
・乙女心
・八千代
・熊童子

葉挿しで殖やせる種類の商品

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エケベリアとは属の名前で、ベンケイソウ科のエケベリア属に分類されます。
もともと種類が豊富で姿はどれも似ているのですが、
最近では交配種も流行っており様々な特徴のエケベリアを楽しむことができます。
葉がロゼット状に広がり花のような可愛らしさもあり人気の高い多肉植物です。

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真っ赤に紅葉した丸い葉が愛らしい「虹の玉」でお馴染みのセダムです。丸っこい葉が秋になると綺麗に紅葉し、ぽろっと取れてしまった葉からまた新たしい命が生まれる。という神秘的な性質もあり大人気になりました。近年では、屋上緑化やガーデニングなどでもグランドカバーとして使用されている品種も沢山あります。

アドロミクス はコチラから >>

葉がとても肉厚で、成長がとてもゆっくり。渋いながらコレクター心をくすぐる個性的で魅力的な品種が沢山ある。は模様が面白いものが多い。

6. その後どうなるの?

solxsolで以前に葉挿しした、多肉植物の記録です。

4月15日(水) 3日目
葉挿し開始から3日目。変化なしですね。全部で23枚の葉挿し。
どんな子が出てくるのか楽しみです!

葉挿し開始から3日目

4月26日(月) 14日目
葉挿し開始から14日目。
お!すごくすごく小さいですが、子供が出てきました。

葉挿し開始から14日目

5月11日(火) 29日目
ゴールデンウィーク明けに葉挿しの様子を見てみると、子供が大きく生長していました!
根もニョキニョキ出てきてますね!上記の5を参考にして、根を植えてお水をあげました。
ちっちゃくてかわいいですよ~。

葉挿し開始から29日目

根を植えてみました。

6月23日(水) 72日目
葉挿し開始から72日目。大きさは個々に違いますが、みんな順調に成長しておりますよ!

葉挿し開始から72日目

8月10日(火) 120日目
葉挿し開始から120日目。みんな順調に大きくなっています!

葉挿し開始から120日目

葉挿しについてよくある質問

Q.
何月頃が向いているの?(地方によって差があるので、温度でいうと?)

A.
3月〜5月 10月〜11月で、10〜20度前後がベストです。
暑くても寒くても駄目です。

 

Q.
どんな天気のときがいいの?

A.
天気は関係ないですが、湿度の低い時期にすると成功率が高いです。

 

Q.
外と室内、どっちでやったほうがいいの?

A.
屋外、室内でも可能ですが、比較的弱い光で。
屋外の直射日光に当たる場所では、葉の水分が失われすぎてしまいます。

 

Q.
日の当たる場所と、日陰ではどちらがいいの?

A.
芽や根が出るまでは光は必要ありませんので、芽が出るまでは比較的弱い光の場所で。
芽や根が出て成長を始めてからは、光に当てる。
子供が小さい時にはやや弱めの光で。
ある程度大きくなれば直射日光でも大丈夫です。

Q.
どれくらい大きくなったら、別鉢に引っ越すの?

A.
葉が枯れてきたり、葉がしおれてきたり、子供が大きくなれば別鉢に植え替えOKです。
小さすぎる苗だと折角伸びた根が切れてしまいます。

 

Q.
寝かせている間は、どういう環境でほうっておけばいい?

A.
室内でも屋外でも柔らかい日の当たる場所で。

 

Q.
お水はどうやってあげたらいいの?

A.
水は、普通の大きな多肉植物よりあげます。
湿度が低い時期でしたら、表面が乾いたらあげてください。
湿度が高くなってきたら、1週間に1度ぐらいを目安に。

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ちょっとだったらこれで十分。最初は土があれば器は深すぎないものであれば何でも大丈夫です。プリンやヨーグルトの容器とかで大丈夫ですよ。市販のサボテン用の水はけの良い軽土などでは乾燥しすぎて葉挿しには向きません。弊社オリジナル土であれば葉挿しでも使えますし、大きくなって植え替えする際にも使えて便利です。いっぱいやる方にはおまけもついたこちらがお得です。オリジナルブレンド M 2個セット(サボテンの苗1個付き) >>

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大きくなってくると植え替えが必要です。その際にはピンセットがあるとおすすめです。
枯葉を取り除いたりと多肉植物のお世話には必須アイテムです!棘のあるサボテンの植え替えにもおすすめです。

鉢(ココット)

鉢(cocotte pot ココット)
子供が大きくなってきたら植え替えを。1つ1つを小さな器に植え込んで並べるとミニタニクが沢山並んで可愛いですよ。
陶器鉢だと、保水性も程よくあり育てやすいです。
ちょっとでも沢山あっても、器が統一されているとタニクの個性が引き立ち、インテリアに馴染みます。おしゃれなインテリア作りに。

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