
今年もこの暑さがやってきました。
年々猛暑日が増え、それが当たり前の暑さになりつつありますがこの日本の夏を乗り越えるのは人間同様、多肉植物にとっても過酷です。
多肉植物の夏越しは難しいともよく聞きますが、管理のポイントはシンプルに3つだけ。
1:涼しい場所に置く
2:水やりをやめる
3:植え替えなどをしない
この3つを押さえて、植物の様子を見守りながら上手に夏越ししたいですね。
1と2については以前の記事でご紹介しております。
詳しくは、こちらをご覧ください。
「夏の多肉植物の管理とおすすめの多肉植物」→
「3:植え替えなどをしない。」について

最近、植え替えについての問い合わせが多く、土だけを購入する方も増えているので敢えてポイントとして挙げさせていただきました。
多肉が弱ったように感じると、
「しばらく何もしていなかったから弱ってしまった?」
「元気がないのなら植え替えをしなくては!」
と思う方が多いからなのでは、と気になっております。
結論から申しますと、夏の植え替えはNGです。
植え替えは、根を整理するためにとても大事なことです。
ですが、その時期を間違えると多肉にダメージを与えるだけとなってしまいます。
本来であれば、春や秋に植え替えをし、新しい元気な根が夏を迎える前に完成していることが理想です。
なぜ夏の植え替えがNGなのでしょうか。

多肉植物は高温多湿の環境が苦手ですが、夏はまさにその生育環境。
多肉植物が感じるストレスは相当でそれに耐えることで精いっぱいです。
暑い夏に多肉が弱る原因は様々ですが、鉢の中が蒸れて根腐れを起こしていることが多くあります。
植え替えをすると新しい根を出さなくては、と多肉の体力が必要となりますが、根腐れで弱っている状態に加え夏のストレス、その機能が上手く働きません。
新しい根を出す元気が足りず、余計にダメージを受けますます弱ってしまうのです。
夏になってから春の管理を悔やんであれこれお世話をしても、後悔の上書きにしかなりません。
弱ってきた、と感じてもここはぐっと我慢。
水やりを控え、風通しのよい場所など置き場所に工夫をして、まずはしっかり休ませてあげることが大切です。
何とか夏を乗り越えてくれたら、涼しい日が出てくる秋口に植え替えをしてあげましょう
そして来年の春は、苦い経験を生かした夏越しをするための準備ができるといいですね。
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しっかり休ませてあげなければならない多肉に代わって、夏に強い品種を迎えることも多肉ライフの醍醐味です。
solxsolでは、その季節ごとに楽しめる植物をご紹介しております。
多肉植物の中でもサボテンよりの品種は水やりも少なく、何といっても夏の管理がしやすい植物がたくさんあります。
涼しげな見た目も管理の仕方も魅力な夏に強いおすすめの多肉植物。
個性的な姿形のおもしろさもチェックしてみてください。